第5話
前回、前々回でブルースの基本のフィガーと向きを変えるフィガーを覚えたくまくんとうさちゃんですが、何だか様子がおかしいようです。
うさちゃん!踊りにくいよー!!
それはこっちのセリフよ!!くまくん!足踏まないでよ!
前回、ブルースの足型は覚えたのに2人で組んで踊るのって難しいなあ。どうしたらいいの?ウマ先生~。
今回は組んで踊る際の注意点やコツを学んでいこうウマ。
スタンダード全般に言えることだからしっかりマスターしてウマよ。
ブルースのこれまでのおさらい
ブルースの基本フィガーのクォーターターン・トゥ・ライト、クォーターターン・トゥ・レフトと向きを変えるフィガーのチェックバックの復習はこちらをどうぞ
足を踏みそうで怖いんですけど
スタンダードは、2人が常に密着して踊っていくので、慣れるうちはお互いに足を踏みそうで怖いと思います。
スタンダードの姿勢と組み方の記事はこちら
ここで問題です。
上のA・B・Cで、男性と女性の足の位置関係が正しいのはどれでしょう?
もちろん正解は、Aです。
2人が密着して組んで踊ったときに足を踏んでしまう原因として、相手との足の位置(体の位置)が悪いことがあげられます。
上の図のAだと、右足がちょうど相手の右足と左足の間にあるのに対し、Bだと両足が重なってしまっているし、Cだと右足同士が重なってしまっています。
例えば、男性が左足前進、女性が右足後退したときの足の位置
例えば、男性が右足前進、女性が左足後退した時の足の位置
このように、常に左足は相手の右足の少し外側、右足は相手の足の間にステップすれば、足を踏むことはありません。
つまり、2人の足(体)の関係がずれないように意識して踊っていけば、足を踏む(踏まれる)ことも少なくなってくると思います。
また、足元ばかり気にして目線が下に向いてしまうのも良くありません。
足元を見るとこによって2人の体はどんどん離れて行ってしまい、かえって位置関係が悪くなり、ますます足を踏みやすくなってしまいます。
向きを変えるときのコツ
例えば、ブルースのクォーターターン・トゥ・ライトの3歩目で、左に90度向きを変えるとき、男性と女性が同じ歩幅でステップしてしまうと女性が行き過ぎて男性の左側にずれてしまいます。
このように2人の位置がずれないで向きを変えるためには、少しコツが必要です。
この場合、歩幅を男性は少し大きめに、女性は少し小さめにとるように(男性は回転円の外側、女性は内側にいる意識で)踊っていくといいです。
これは、クォーターターン・トゥ・レフトの3歩目ですが、この場合は逆に男性左足は小さく、女性右足は大きめにステップするといいでしょう。
かかとから踏み出そう
目の前に相手がいると、どうしても思い切って足を出すのを躊躇しがちですが、前進するときは、かかとから踏み出すことを意識してください。
社交ダンスでは、ステップした時に、床に足の裏のどこから着くかということが決まっています。
ブルースの場合、前進するときはかかとから着くようにしましょう。
最初は難しいですが、体重が乗っている足で体を送り出しながら、出す足をかかとから踏み出すことによって姿勢も維持できるようになってきます。
2人で組んで踊るのってコツがいるんだね。
慣れないと難しいけど、うさちゃんとケンカしないで頑張るウマよ!
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